チャイルド・プアとは、現代社会において増加している貧困な生活を送るということを余儀なくされている子供の形態を表す言葉。NHKの報道番組ディレクターの新井直之によってつくられた言葉。「子どもの貧困」。
概要
チャイルド・プアとなっているような子供というのは、貧困な生活を送るということを余儀なくされているということであり、その実態は年々深刻化してきている。中には食事すらろくに取れていないという状態の子供もおり、学校での給食というのが一日で唯一の食事であるという子供まで存在する。
チャイルド・プアというのは、大人の貧困とは異なった問題を抱えており、自身が子供であるために社会に対して現状を訴える手段を持っていないことや、子供というのは狭い世界で生きているということから親がこの現状を隠すということで、この現状というのは外部から察知されにくくなるということである。このようなチャイルド・プアが増加してきているというのはその子供の親が経済的に貧困であるということからである。だがその親というのは自身が貧困であるということを認めなかったり、子供に現状を話させなかったり、地域の大人や教師というのも面倒な事柄に巻き込まれたくないがために、身近に貧困の家庭が存在していないということにしている場合が多い。このためにチャイルド・プアとなっている子供というのは、想像されているよりもはるかに数多くいるということである。
参考文献
- 『チャイルド・プア 社会を蝕む子どもの貧困』新井直之 (TOブックス、2014年)
- 『チャイルド・プア2 貧困の連鎖から逃れられない子どもたち』新井直之 (TOブックス、2015年)
関連項目
- 子どもの貧困
- 貧困の連鎖
- 貧困の悪循環
- 経済的不平等
外部リンク
- 特報首都圏ブログ:NHK | チャイルド・プア~急増 苦しむ子どもたち~ - ウェイバックマシン(2013年1月22日アーカイブ分)
- 日本の子どもの6人に1人が貧困状態。パート月収4万円の母子家庭も… | 女子SPA!
- 大人が「子どもの貧困」を隠してきた『チャイルド・プア』著者・新井直之氏インタビュー
- チャイルド・プア 新井直之 - 杉山春 - 話題の新刊(週刊朝日) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト




