ヨアヒム・ブーケラール

ヨアヒム・ブーケラール（Joachim Beuckelaer、1534年生まれ、1573年か1574年に没）は、フランドルの画家である。宗教画や風俗画も描いたが、市場や台所の情景を描きネーデルランドなどにおける「静物画」の発展に重要な役割を果たしたとされている。

略歴

アントウェルペンで生まれた。あまり有名でない画家の一族の出身である。叔母と結婚したピーテル・アールツェン（c.1508-1575）から絵を学び、ブーケラールの描いた題材はアールツェンから強い影響を受けている。1560年にアントウェルペンの聖ルカ組合の会員となりその年結婚した。

17世紀初めに画家たちの伝記を著わしたカレル・ファン・マンデルによれば、ブーケラールに払われた絵の報酬は少なかったとされ、アントウェルペンでは、アールツェンやブーケラールのスタイルに追随する画家はいなかったとされる。ブーケラールの絵画は北イタリアで知られるようになり、ヴィンチェンツォ・カンピ（1530/1535–1591)やヤコポ・バッサーノ（c.1510-1592）といった画家に影響を与えたとされる。後代のフランドルの画家、フランス・スナイデルス（1579-1657）はおそらくブーケラールらの作品に影響を受けて市場のの情景を描いた。

作品

脚注

参考文献

• Zie de lijst van toegeschreven werken op RKD-Nederlands Instituut voor Kunstgeschiedenis.
• Nota van Willigen/Kinkelder (typescript 1993/1998) op Biografie en werken van Joachim Beuckelaer op RKD-Nederlands Instituut voor Kunstgeschiedenis. Gearchiveerd op 28 maart 2023.
• Joachim Beuckelaer op de website van The J. Paul Getty Museum. Gearchiveerd op 25 februari 2021.
• Joachim Beuckelaer in het Rijksmuseum Amsterdam
• Men kan klikken op het aantal treffers onder de titel 'Deze kunstenaar in andere databases', om de toegeschreven werken te bekijken.